プログラミングは楽しいから挫折しないで

自分は天才じゃないと気づいてもまだ、プログラミングを楽しむことができるだろうか。これはプログラミングに限った話ではないと思う。

部活でベンチ入りさえ危なかったき、志望校に落ちたとき、就職活動に苦労したとき。人生には思い通りにいかないことがたくさんある。

どうして自分が天才じゃないと知った途端に諦めることができるんだろう。まだなにもステキな体験をしていないのに。おにぎりを食べて具に到達する前に飽きることはないだろう。

テキストを一冊買ってそれきりになるのは、おにぎりの具に到達する前に飽きるようなものだ。すごくもったいない。(僕が一番好きなおにぎりは赤飯なので、具はない)

自分が実現したいと思ったこと、次のInstagramを作るだとかそういった夢を見るのは悪くない。でも道は険しい。道は険しいということをしっかりと最初に認識してプログラミングに挑むべきだった。

画家や漫画家になり、次の最後の晩餐や次のワンピースを作る。その道を簡単だと思う人はいないだろう。プログラミングもそう考えるべきだ。成功者になるには特別な努力が必要になる。いい作品をつくるだけじゃなく、多くの人に認めてもらう必要がある。

アプリを取得するストアを見れば、たくさんのスバラシイアプリが世の中にあることがわかる。スバラシイだけじゃ世界は変えられない。

プログラミングは魔法だ。自分の命令でPCの内部では電子が飛びかいすさまじい速度で0と1の世界が動きだす。その結果、美しいWebサイトをデザインしたり、子どもが夢中になるゲームを作り出すこともできる。エレベータを動かしているのも、医療現場で使われている精密機器も、みんな誰かの作り出した0と1の世界で動いている。

0と1の世界という表現はもしかしたら伝わりにくいかもしれない。PCは人間のようには物事を考えることができない。たとえば1+1はなんだとPCに計算させるとPCは0と1二つの数字を使ってそれを求める。驚くことに、9999×9999なんて質問をしても、PCは0と1だけでその答えを求める。

もっと話を深くすると0と1でなくただのONとOFFだけなんだけど、その話はまた今度。

そんな0と1の世界をかんたんなコードを書くだけで制御できる。ロボットだって動かせる。そんな魔法をなんでかんたんに辞めてしまうんだろう。どうして楽しくなくなってしまうんだろう。

純粋じゃないから楽しめなくなるんだ。

単純に魔法を楽しめばいい。でもそうはいかない。生活がある。お金を稼がないといけない。気になるあのこをデートに誘いたい。どうしても社会的な成功を求めてしまう。

社会的な成功とプログラミングを結び付けた瞬間から挫折への道がはじまってしまう。

プログラミングで社会的な成功をおさめた人間の世界というのは、結局のところプロの世界なのだから、当たり前のように弱肉強食の世界だ。

今の時代、プログラミングは生活の中に完全に溶け込んでいる。プログラミングに触れる前にもっと広い範囲を視野に入れて欲しい。プログラミングが楽しめるのは手のひらの上に乗る小さな画面の中だけじゃない。

空を飛ぶ飛行機も、月に行く宇宙船も、車もロボットも信号も、みんな誰かの作り上げた0と1の世界のおかげで動いている。

テキストを一冊購入して終わった人も、転職しても人生が思ったほど楽しくならなかった人も、もっと広い世界を自分から切り拓けるはずだ。

社会的成功も大切だけど、自分がなにを作るのか。どんな0と1の世界を作るのか。プログラミングをやめてしまう前にたくさんの道があることを知ってほしい。